出産後の骨盤
出産の後は、骨盤が揺るんで開いた状態になっています。通常は徐々に元に戻っていくものなのですが、特に、高齢出産の場合や大きめな赤ちゃんを産んだ人は、骨盤が出産の前の状態に戻らないことが多いようです。骨盤の開きが戻らないと、出産の後体型が崩れたり、冷え性になったりと様々なトラブルをまねいてしまいます。出産の後、なかなか元の体重に戻らないという人も骨盤に問題がある可能性があります。しかし、出産の後のトラブルは骨盤の開きによるものだけではありません。
出産の後、骨盤の底を支える骨盤底筋という筋肉が緩んだまま元に戻らない場合があります。骨盤底筋の緩みは、尿漏れのトラブルにつながります。骨盤を支える筋肉が緩むと、尿道が閉まりにくくなるためです。出産の後、筋肉の緩みなどが完全に元に戻るには3~4ヶ月の時間がかかるので、数ヶ月は様子をみてみましょう。その間、骨盤の底の筋肉を鍛える骨盤底筋体操などをするとよいでしょう。骨盤底筋体操とは、肛門の周りの筋肉を強く締めたり緩めたりを繰り返すことで、骨盤の底の筋肉を鍛える体操です。この体操により、出産の後の尿漏れが治ったという人は多いですが、もし数ヶ月しても症状が治らない場合は一度泌尿器科を訪れることをおすすめします。